MONSTER

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MONSTER(モンスター)とは浦沢直樹による漫画作品。日本人の天才脳外科医テンマケンゾウドイツチェコの猟奇殺人事件発生箇所をのんびり巡る旅物語である。また、本作のキーパーソン・ヨハンの目覚ましい成長ぶりを描いたアイドル漫画でもある。

概要[編集]

ドイツとチェコを舞台とした本格旅漫画。本当の人間愛とは何かをテーマにしており、主人公のDr.テンマが自由気ままに旅しながらそれを見つけていくストーリーとなっている。自由奔放な旅人ヨハンが殺戮を交えて成長していくアイドル漫画の側面もある。

作品に登場する観光地として殺人事件発生地や非人道的な人格実験が行われた施設が多数登場するのが特徴である。そこで恐ろしいくらいに何度もヨハンや関係者と出会い、実際に意図的だったという巧みに練り込まれた設定も魅力。

あらすじ[編集]

1986年、天才脳外科医・テンマはアイスラー記念病院の名物医師として働き、院長の娘エヴァと婚約し、外科部長ゆくゆくは院長にまで出世しようとしていた。

そんなある日、病院にヨハンという名の頭部に銃創を負った少年が運ばれてくる。難しい手術だったがテンマによって救われ、少年はお礼にと毒入りキャンディを院長や外科部長らにプレゼントして双子の妹と共に病院から去ってしまった。外科部長が毒入りキャンディを舐めたおかげでテンマはその地位に着き、ヨハンからの思わぬプレゼントに泣いて感謝した。

9年後、相変わらず忙しく働いていたテンマは病院から抜け出したあの少年・ヨハンと再開する。美しく成長した青年は自分が過去にどんな旅をしてきたかをテンマの患者・ユンケルスを殺しながら告白し、テンマにも仕事を忘れて旅をでるよう促した。やがてテンマはヨハン殺しの旅に警察の捜査が入る前に出発、道中での人との出会いで本当の人間愛とは何かを見つけ出していく。

用語[編集]

511キンダーハイム
旧東ドイツの厚生省と内務省による孤児院兼アイドル育成総合スクール。旧西側に負けないアイドルを生み出そうと作られた。暴力洗脳による教育が特徴であり、卒業生は歌手、俳優、レスラー等多岐に渡る。そのなかでもヨハンは旅芸人として最高の成績を収め、彼の血だらけの卒業式はヨハンとクリストフ以外全滅という盛況ぶりだった。
赤いバラの屋敷
アイドル育成塾を開催していた場所。チェコにある。「朗読会」という教育法で殺し合いも同然の成績競争をさせ実際に死者を大量に出しながらも優秀な芸能人を世に送り出していった。511キンダーハイムは後々この教育法を取り入れることになる。
チェコスロバキア秘密警察
いかつい名前の闇組織みたいだが、この機構は浦沢直樹による架空のものであるため、実際はチェコスロバキアの次世代アイドル育成プロジェクトチームのことである。親を選別してアイドル向きの子どもを産ませる、「朗読会」で人格を歪ませることでアイドル活動の質を高めるといった現代では間違いなく顰蹙もののアイドル教育に果敢に挑戦し、数々の死者を出しながらも最終的にヨハンという芸人を生み出した。
テンマがプラハを旅した時も子団体は存在しており、裏で拷問や人さらいを続けながらもアイドル育成に力を入れているようである。
絵本を読む女性
なまえのないかいぶつ
ヨハンの大好きな絵本であり、かつヨハンが旅芸人になろうと思ったきっかけの本。フランツ・ボナパルタが「エミル・シェーべ」名義で発表し、「朗読会」での芸能人育成に使用された。浦沢直樹によって日本語に訳され、日本でも販売された(マジ)。浦沢はこの本を読んで「MONSTER」を思いついた[1]。厳しい芸能界をどう生き延びるかが暗喩に書かれている。
内容は「なまえのないかいぶつ」が2つに分裂し、片方が名前探しの旅に出るというもの。ヨハンは怪物の旅する姿に感動し、旅に没頭するようになった。

登場人物[編集]

主要人物[編集]

天馬賢三(てんまけんぞう/ケンゾー・テンマ)
声 - 木内秀信/幼少期:小野未喜
主人公。リーベルト夫妻の事件の後外科部長として忙しく働いていたが、9年後ヨハンに再会しヨハンの手によって無理矢理旅に出されるようになる。ヨハンのドSプレイで連続殺人の容疑者として挙げられてしまう。そこでドイツやチェコを旅するうちに旅の面白さに目覚めるようになる。
旅の趣旨は、凶悪事件発生現場巡り。ヨハンが起こした事件現場の様子を眺めては興奮しする。夢はヨハンの頭に銃弾をぶち込むことであり、そして取り出すという無限プレイをすること。
テンマに会った人は警察に聞かれてもそんな人知らないだの、その人は無実だだのと証言するため、何らかの洗脳術身につけていると見られる。
ヨハン・リーベルト
声 - 佐々木望/幼少期:上村祐翔
完璧な頭脳と容姿を兼ね備えた金髪の青年。テンマが殺したいと思うほどの美貌であり、カリスマ性もずば抜けているため「モンスター」のあだ名がついた。1975年5月生まれ。
アンナと共に東独高官リーベルト夫妻の養子になり、その後西独に亡命する。事件後病院から逃亡したあとはアンナをハイデルベルクに残し旅に出る。学校はドイツ各地の養親に取り憑いては殺しながら通い、猛勉強の末ミュンヘン大学にエア入学する。ミュンヘン大学生時代は新たなるアイドル育成を志し、ビルの縁で子供たちに落とし合いをさせるなどかなりのスパルタ教育を施した。しかし「なまえのないかいぶつ」に再び出会い、また旅にでる。
完全無欠に見える彼だが、弱点は重度のシスコンと女装癖である。チェコにいたときには女の格好をしていた。ヤンがキスしかけたのだから相当なものである。しかもニナ(アンナ)そっくり。趣味が世界にアンナとただ二人だけ生き残ることだったり、アンナに「僕は君で君は僕」と言って見せたり、病気レベルのシスコンを露呈していた。
ニナ・フォルトナー/アンナ・リーベルト
声 - 能登麻美子/幼少期:塚田真衣
ヨハンの双子の妹。ハイデルベルクのフォルトナー夫妻に引き取られてからはニナという名前になる。告白みたいなメッセージを受け取り自分にも恋の予感がしたが、まさかの兄だった。
ヨハンと間違えられて赤いバラの屋敷でアイドルとしての教育を受けるが、ボナパルタが「こいつヨハンじゃねぇ」と気付いて赤いバラの屋敷から逃がした。それほどヨハンに似ている。
デュッセルドルフでの事件では兄の頭に銃弾をぶち込んでおり、もう一回ぶち込んでやりたいのか兄を追い続けた。
エヴァ・ハイネマン
声 - 小山茉美
テンマの元婚約者でアイスラー記念病院の院長の娘。自分のエゴでテンマとの婚約を破棄するが、院長の死で考えを改める。しかしテンマに見捨てられ、アルコールに溺れる。いいところまで行った庭師の男に裏切られ、元院長宅に放火、ホームレスになり男を誘っては金を取るというMONSTERで最も可哀想なキャラになった。放火の他にクリストフへの傷害など前科多数。
ハインリッヒ・ルンゲ
声 - 磯辺勉
仕事一筋。テンマの勧めで一人旅を始め、その醍醐味を知る。記憶力がずば抜けて良く、すぐに必要な情報を引き出せるというなかなか都合の良いキャラクター。ヨハンのことをテンマと勘違いするちょっとお茶目な一面も。
ヴォルフガング・グリマー/ノイマイヤー
声 - 田中秀幸/幼少期:河原木志穂
1954年生まれ。511キンダーハイム出身の元レスラー。「スパイ」という種類の悪役レスラーとして世界各国を転々としていたが、ドイツ統一後にフリージャーナリストに転職した。普段は笑顔がとても素敵なおじさんだが、自分や仲間がピンチの時には昔は悪役、今は正義のレスラー「超人シュタイナー」に大変身!現役時代と変わらない息の根を止めるほどの怪力で敵を懲らしめてくれる。
511キンダーハイムの知り合いを探しにチェコまで行き、元511キンダーハイムの院長・ミハイルを見つけるが険悪な空気になってしまい、そうこうしているうちに女装したヨハンにミハイルが殺されてしまう。やがてヨハン探しの旅に出発し、ルーエンハイムに辿り着く。そこで行われたルーエンハイム人間大処分市にレスラーとして特別出演し、拳銃相手に死闘を繰り広げた。自らの命と引き換えに、勝利を掴み取った。
ディーター
声 - 竹内順子
虐待からテンマに助け出されたこども。子どもの割りに何度か殺されかけており、ある意味MONSTERのなかで一番頑張った人。

テンマと交流する人[編集]

オットー・ヘッケル
声 - 安原義人
コソ泥。テンマにモグリの仕事をやらせる。しかし格別何かしたわけではなく、得意の料理をしたっきり出てこなくなった。一応、最後のほうで申し訳ない程度に出てくる。
ルーディ・ギーレン
声 - 菅生隆之
犯罪心理学者。宇宙人との交信で殺人をしたという男や、処女の血を吸うことで生きているという殺人鬼との会話を記録するマニア。お陰で妻が出て行った。テンマとは大学の同期でトップの座を奪われたことを妬んでいた。
ユーリウス・ライヒワイン
声 - 永井一郎
精神分析医。テンマとギーレンの恩師。教え子のギーレンと同じで変人と話してはその内容を面白がっている。

ヨハン・リーベルトファンクラブ[編集]

100年に一度の天才芸人・ヨハンに惚れ込み、応援をしている人たちによって結成されたファンクラブ。ここに挙げる人物は男性のみだが、実際には下位会員に女性も多い。

ランケが探していた甥の近影。
ロベルト/アルフレート・バウル
声 - 勝部演之
ヨハン・リーベルトファンクラブ3代目会長。ヨハンに優しくして貰い、ヨハンに惚れ込むようになる。多くの女性と付き合い女性経験も豊富だが、本性はヨハン一筋のホモセクシャリストである。
実はチェコスロバキア秘密警察元大佐のカレル・ランケの甥(アドルフ・ラインハルト)である。
赤ん坊
声 - 熊倉一雄
ドイツの極右政党を二つ率いる男。自分の率いる政党のイメージキャラクターに「第二のヒトラー」としてヨハンを採用するつもりだった。赤ん坊だけに「でちゅまちゅ言葉」を話していたが、ヨハンに「うぜぇ」と言われてやめた。
ペトル・チャペック
声 - 田中信夫/幼少期:渕崎ゆり子
ヨハンのマネージャー。ヨハンを自分が動かしていると思っていたが、逆に動かされていたことを知り、感服しながらヨハンに命を絶たれる。
フランツ・ボナパルタ/クラウス・ポッペ(本名)
声 - 野沢那智
赤いバラの屋敷総責任者及びファンクラブ初代会長。チェコスロバキア秘密警察の元大尉としてアイドル育成や絵本創作に力を入れ、多くの芸能人を世に送り出した。アイドル向きの子どもが出来そうな父親と母親を選別し、結婚させ、その子ども達をアイドルにする一大プロジェクトも行う。結果としてヨハンとアンナが誕生した。
ヨハンを赤いバラの屋敷に連れてアイドルに育てようとしていたがまさかのアンナを連れて来てしまうミスを犯した(ヨハンは女装してサボれた)うえ、パーティーで間違って毒入りワインを参加者に配り46人死亡というとんでもないことをやらかした。その後、西ドイツに亡命。ホテルのオーナーとしてのんびりとした生活を送っていたが、ヨハンのルーエンハイム人間大処分市に参加。ヨハンとの一騎討ちになったがロベルトの不意討ちで死亡。

その他の人物[編集]

カール・ノイマン/カール・シューバルト
声 - 関智一/幼少期:時田光
ミュンヘン大学に通うヨハンの親友。ドイツ財政界の大物、シューバルトの隠し子である。金の亡者の父親と愛情の里親、二つの選択のうち金のほうを選んだ。
ロッテ・フランク
声 - 氷上恭子
金のためかカールに寄り付きカールをシューバルトの元に戻したミュンヘン大学の女子学生。しかしカールがシューバルト家に戻って以来カールからは冷たくあしらわれるようになる。最後のほうでカールを引き付けることに成功した模様。
ハンス・ゲオルク・シューバルト
声 - 羽佐間道夫
ドイツ・バイエルン州の財政界を握る大物。ヨハンの才能を認め秘書にするが、ヨハンに自分の古本を勝手に炎で処分され、旅に行かれてしまった。ヨハン曰く「飽きた」から。
ヤン・スーク
声 - 菅沼義久
プラハ警察署の刑事。女装したヨハンに一目惚れし、本気で恋しようとしていた。ヨハンからは部下に銃弾を浴びせられるというドMプレイを受けた。連続殺人の容疑が付くが、グリマーのお陰で疑いが晴れた。

脚注[編集]

  1. ^ 「なまえのないかいぶつ」をチェコで探しても見つからないがそれはご愛嬌である。

関連項目[編集]