打製石器

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打製石器(だせいせっき)とは、人類最古の自由研究である。

黎明[編集]

いつの時代でもそう、人類最大の敵と言えば夏休みの宿題。夏のドリルや毎日日記、絵日記など錚々たるメンツが並ぶなか、一際大きな存在感を放っているのが自由研究である。これは与えられた他の課題とは異なり、自分で課題を見つけ出すところから始まるため二重で面倒臭く、これを乗り越えること叶わず無念のうちに倒れる生徒は毎年後を絶たない。そのうちその死屍累々を自由研究の的とする強者が現れるかもしれない、と教師陣は一抹の不安を抱いていたという。

ところがどっこい、それは起こっていない。それは他ならぬ累々の不足が原因である。毎年多くの人間が倒れているのならば、人類史始まりて700万年、そろそろ地球を埋め尽くすほどの累々ができてもおかしくはないのに、その気配は毛ほども無いのだ。

その裏には、とある英雄が隠れていた。なんと、皆さんご存知のあの打製石器が、この危機を救っていたという!何ということだ!!

初期の人類(ホモ・ハビリスなど)は自由研究に負けそうになった時、文字どおりヤケクソになって石同士をぶつけて遊んでいたという。するとぶつけた石の一部がはじけ、鋭く尖ったナイフのようなものが完成した。試しにそれで動物の肉を切ってみると、面白いように切れる。木の皮を剥いでみると、ズルリと綺麗に剥けた。人を斬ってみると、鮮血が噴き出した。そして、ついでに縁も切れてしまった!斬れ味は抜群だ!!

この事実に狂喜乱舞した人類は、以降この石の破片作りに没頭したという。自由研究としては成立するわ趣味としても成立するわで、一石二鳥だったのは言うまでもない。

発展[編集]

やがて、鋭い石の破片は剝片と呼ばれるようになり、剝片を取り出した後の本当の意味でのクズ石は石核と名付けられた。また、より鋭い剝片を取り出すため、人類はハンマーストーンと呼ばれるただの石をその辺から調達し、力任せに投げつけたり粉砕したりしていたらしい。なおハンマーストーンが実際に剝片のクオリティに貢献したのかは不明。

種類[編集]

オルドワン石器
ホモ・ハビリスが制作していたとされる剝片の名称。現存する最古のブランド石器である。斬れ味はまぁまぁではあるが、チョッパーと呼ばれる片面礫器やハンドアックスと呼ばれる握斧を最初に発明したという。また、新オルドワン石器の時代にはアシュリアンという製造技術を開発、界隈に名前を轟かせた。
ホモ・ハイデルベルゲンシスの石器
上記のアシュリアンを見事にパクり、挙げ句の果てに高度なものに昇華した職人の名前をとって付けられたこの名前を持つ石器は、非常に細やかな技術を使って作られた。中でも握斧への情熱は凄まじく、後の人類からエクスカリバーと名付けられる傑作をも作り出した。もちろん自由研究としても成功しており、見事に総理大臣賞を受賞している。
ムステリアン石器
ホモ・ネアンデルターレンシスが作った石器。これの特徴は何と言っても刃の繊細さとユニバーサルデザインである。刃は当時の石器と比べてギザギザとしており、小魚の背骨を一本残らず取り除くことができたほか、心臓移植などの高度な手術にも用いられた。また、持ち手の部分(ヒールという)も丁寧に設計されているため子供からお年寄りまで使いやすく、グッドデザイン賞を受賞したこともある。
ソリュートレ型尖頭器・マドレーヌ型尖頭器
「アルティメット打製石器」の異名を持つこの石器群は、打製石器の最終形態である。これができた当時は気候が不安定で、自由研究をするのにはもはや石器以外は考えられないという時代であった。しかし他との差別化を試みた一部にクリエイターは、石の形を細長くすることによってグッドデザイン賞を受賞しようと努めたという。そのそしてその結果誕生したのが槍型をした尖頭器で、おそらく反則技を使っていたとされる。しかしそれが明るみに出ることは無く、以後はこのタイプの石器が賞を総ナメすることになった。
クローヴィス型尖頭器
アメリカで大量生産された安物の石器。おそらく自由研究に対して究極なまでの嫌悪感を抱いている人々が購入するためのものであろうと推測されている。

終焉[編集]

人類史上最も長続きしたであろう流行も、今から1万年ほど前には廃れてしまった。というのも、例のドーピングが発覚するやいなや違反者が続出し、正当な自由研究として成立しなくなってしまったからである。それならまずクローヴィスをどうにかしろよ、という話ではあるが、やはり正当打製石器からすれば背徳的な行為には許しがたいものがあったのであろう。

しかし人類は頭が良いので、古い考えに固執している人々をすぐさま抹殺し、そしてこれまでの禁忌を正当とすることを示した。これが世に言う新石器時代の夜明けである。

さいごに[編集]

ダセェ石器。

関連項目[編集]