天ぬき

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天ぬき(てん-、天抜き)とは、蕎麦屋における死亡フラグである。

概要[編集]

蕎麦なんか要らないよ。天麩羅につゆつけて食べるから。

天麩羅蕎麦から蕎麦を抜いたもの、すなわち「蕎麦つゆに天麩羅を浮かべた」だけの状態、およびその食品を指して「天ぬき」と言うが、これを注文する客の心理は以下の通りである。

お前の打った蕎麦など不味くて食えたものではないから、せめて種(この場合は天麩羅)だけ出してくれ。
蕎麦に力を入れない蕎麦屋というものは本来存在しない[不要出典]ことから、蕎麦に対する否定はその蕎麦屋、ひいてはそこで働く主人以下すべての職人に対する否定に他ならない。でも、一度店に入ってしまったからにはしょうがない、何か頼まないことにはそちら様も商売あがったりだろうから、渋々何か頼んでやろう。そうだな……さしあたって、出来合いの天麩羅だったらまぁ食えそうだ。どうせ冷凍のエビとかなんだろうけど、まあいいか。おーいご主人、天ぬき一丁よろしく……と、まさに外道なのであった。

応酬[編集]

蕎麦屋の客が「蕎麦など要らぬ」とのたまった。こんな屈辱的な注文を前にして、蕎麦屋の主人にだって意地があり、プライドもある(役に立つかどうかは知らない)。「天ぬき」が通だと思い込んでいるあの野暮天に、一矢報いてやらねばならない。そうしてとったのが以下の措置である。

文字通り天麩羅を抜いて出した。
これでは単なる掛け蕎麦であり、天麩羅蕎麦と同じ値段を取れる(客が勝手に蕎麦抜きを要求したのだから)「天ぬき」にならないため、あまり気が晴れない。
蕎麦つゆを水増しして出した。
天井が抜けてしまった、あるいは天窓から漏水したとか何だとかで水が浸入した、などと言うつまらないシャレで蕎麦つゆを最大限に薄めて出した。これで鼻をあかしてやったような気分にはなるものの、ぬるくなってしまったそれは、あまりの不味さに箸もつけてもらえないまま突き返され、下手をすると代金さえ取れずに終わるだろう。
蕎麦つゆを抜いて出した。
今度は逆に「一階の天井(つまり二階の床)が抜けた」として蕎麦つゆをまったく入れずに蕎麦と天麩羅だけに持って提供してやる手段も考えたが、これまたすぐに蕎麦が冷めて固まり、不味くなってしまうため、ただ店の評判を落とすだけに終わってしまったのであった。

結局のところ、蕎麦屋は客の注文どおりに天ぬきを提供してやるのが一番楽なのであった。また、長く通った馴染みの蕎麦屋で気楽に「天ぬき」を注文できる間柄を「抜天の友(ぬきてんorばってん-とも)」と言い、その友情を育む無駄な時間を「天ぬき十年」と呼ぶようになった。

派生商品[編集]

この事から、蕎麦屋で「~ぬき」というのは「具だけを蕎麦つゆにつけた料理」を意味するようになり、

  • 「鴨ぬき(鴨肉のみを蕎麦つゆに、鴨南蛮)」
  • 「山菜ぬき(山菜のみを蕎麦つゆに、山菜蕎麦)」
  • 「スッパぬき(お察し下さい)」
  • たぬき(天かすを蕎麦つゆに、たぬき蕎麦)」

などの注文が「通」である、などとまことしやかに囁かれたのであった。また、関西では「天吸い(てんす-)」など、吸い物として扱われたため、「~吸い」というのはこの「~ぬき」と同義である。

外部リンク[編集]

関連項目[編集]