ヤドカリ

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ヤドカリとは、弱肉強食の世界で生きてゆく中で、天敵から身の保全を図るべく、住居の役割も具有した移動式のシェルターを確保することを習熟した、頭の良い海老の総称である。

概要[編集]

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一応は甲殻類に定義されるエビだが、その身体を覆う甲殻はどちらかといえば頑丈と言うよりは脆弱であることは炳焉であり、イソギンチャクタコなどの軟体動物の触手にすら容易に摩滅されてしまう。身体を守る防御機構として、自らの甲羅が十全に役立たない事を悟ったエビは、より靭性の強い防御機構を構築しなければならないと思料、あれこれ試行錯誤をめぐらした挙句、の中に身体を収容することで防御機構を獲得することを思いついた。貝は、防御機構としてのみならず、移動式のコンパクトな居住地としての性能も具有しており、まさしく一石二鳥であった。

ヤドカリの貝選び[編集]

エビは、自らの貝を獲得し、それと身を一つにすることで、初めてヤドカリとなる。しかし、この貝を獲得するプロセスは、決して容易なものではない。まずは、自分の身体の横幅にぴったりとフィットした貝を見つけださなければならないのである。穴が狭すぎては自分の身体が入らないし、逆に広すぎるとすぐに身体からすっぽ抜けてしまって持ち運びが出来ない。更に言えば、対象となるのは巻き貝にのみ限られる。二枚貝は、その形状をどこからどう見てもヤドカリの「宿」としては不適格である。

よしんば、自身のサイズに合致する貝を見つけられたとしても、その貝を自らの所有物とすることが、また容易ではない。当然のことながら、貝は最初から無人の房舎ではなく、中の人、いや人ではなく、軟体動物状の「中身」がいる。もし、人間であれば、金をつぎ込んで交渉し、家屋を譲り受ける、ということも出来るが、エビと貝の間には通貨の概念がなくて「取り引き」自体が成立するしない以前に「できない」どころか、そもそも共通の言語を話さない、というか両者とも言語を解しないので意思疎通さえできない。更に言えば、貝の中の人にとって貝殻は自らの身体と密着しており、不可避の存在である身体の一部となっている。もし、着脱可能であったとしても、自らの脆弱な中身を外的から遮断してくれる防御機構である貝殻を易々と他者に譲渡するほど、貝の中の人もお人よしではない……とすれば、もはや手段は一つしかない。


殺してでも うばいとる
貝殻 について、ヤドカリ

これこそ彼らがヤドカリ(宿狩)と呼ばれるゆえんである。両腕から発達したハンマー状の鋏で、貝の中の人を撲殺、あるいはバラバラに引き裂いてシェルターを強奪するのだ。それどころか、貝殻を確保するため、他のヤドカリと共食い、同士討ちをすることさえも厭わない。自然界の厳しさの一端を個々に垣間見る事が出来る。人間のようにカルネアデスの板を援用して禅問答をやってる猶予は、彼らにはないのである。

エビからヤドカリになることの利点と欠点[編集]

貝殻という防御機構を獲得し、エビからヤドカリへと一種の進化を遂げることについては、メリットとデメリットが存在する。メリットとしては、まず何よりも、貝殻の鎧を得た事によって防御性、安全性が飛躍的に向上したことが挙げられる。もっとも、クラーケンに代表されるような大ダコ、大イカ、ないし、顎の力が強靭な魚類などには、殻ごと噛み砕かれてしまうわけだが、まあある程度の天敵の爪牙はシャットアウトできる。次に、居住区を獲得したことで、エビだったころ世話になっていた珊瑚などに居住区を借用する必要がなくなったことも、メリットといえるだろう。もっとも、珊瑚は人間と違って家賃を請求してこないので、別にそれほど大したメリットはないわけだが、しかし移動式のシェルターを確保した事で移動中も天敵からの備えにある程度対処できるという点はやはり利点と言える。

当然のことながら、デメリットも存在する。貝殻の鎧を装着する事で身体に貝殻の重量の分だけ負荷がかかり、動きが鈍重になる。元来、エビが保有していた、「エビ逃げ」などに代表されるような迅速な逃避はできなくなってしまった。いわばヤドカリは、スピードを犠牲にする代わりに高い装甲を獲得した水中専用のモビルスーツと言えるだろう。

ていうか貝などの軟体動物なら貝殻で武装するメリットもあるが、甲殻類というすでに外骨格を持っている動物が更に鈍重となる貝殻を持ちたがるのであろう。そのためにフィットさせるために腹の殻をわざわざやわらかくするのは、本末転倒だと思うのだが。

ヤドカリの種類[編集]

冬に大量発生するヤドカリの一種。
カニダマシ
ヤドカリの仲間だが、スピードが落ちることを嫌って甲羅を装着したがらないという変わり者。また外見がカニにそっくりである。口にある噴射口から積尸気冥界波と呼ばれる、魚類や海の生物にとって有害な物質を含有した瘴気のガスを放射することで知られており、獲物を狩ったり、天敵から身を守るために噴射する。既に身を守る術を身につけているため、貝が不要なのかもしれない。
スナモグリ
あまりに身体が細すぎ&柔軟すぎてどの貝にもフィットしなかったかわいそうなヤドカリ。カニダマシのように強力な攻撃手段も持っていないため、文字通り砂の中に潜る事で天敵をやり過ごしている。
ヤドラン
一部から「ヤドカリじゃねぇじゃん!」という指摘が挙がっているがヤドカリであることは明白である。ただし、一般的なヤドカリと違い、貝殻の部分にシッポしか収納できないため、貝殻は防御機構として機能しないが、貝殻がかぶさったシッポは振り回せば殺傷力の高い鈍器となり、これを利用してクラブやキングラーの甲羅を砕いて捕食する。貝殻を武器として使用する、稀有なヤドカリである。
コナー
プププランドに生息しているヤドカリ。ヤドカリのクセに陸上でしか生活できず、水中に落ちると水圧で死んでしまう。また、防御機構として一般的なヤドカリ同様に貝殻に身を隠す事が可能だが、コナーの一番の天敵であるピンクの悪魔はその恐るべき吸引力で貝殻ごと吸い込み丸呑みにして消化してしまうため貝殻は全く役に立っていない。
ヤドカリ(貝社員)
貝社をころころ変える、転職マン。…であるが、頭足類であるオウム貝はともかく、この種は貝類ではなく、甲殻類である。というわけで、「ZIP!」の『朝だよ!貝社員』という地域には生息していない。「甲殻社員」という地域があったら、棲息してるかもしれない。

関連項目[編集]