ゴグマゴグ

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ゴグマゴグとは、一人だったり二人だったり、出身地がイギリスだったりフランスだったりイスラエルだったり、とにかく色々と漠然としている、伝説の生き物である。ただ一つ解っていることは、彼が巨人である、ということだけである。

名前について[編集]

ゴグマゴグという呼称が浸透しているが、どこまでが苗字でどこまでが名前なのか判然としない。エゼキエル書によれば、マゴグという場所で生まれたゴグという名前の巨人だから、マゴグが苗字でゴグが名前、つまり「ゴグ・マゴグ」だという。ところが、敬虔なキリスト教徒以外の人物は皆、これはキリスト教徒のでっち上げだという。さらに、キリスト教徒の中でも、差別主義者達は、に駆逐される暴虐の象徴、つまり蛮族である巨人に苗字などないという考えを持っているため、ゴグマゴグが名前でそもそも苗字なんて存在しないと主張する。

またフランス出身の巨人パンタグリュエルに言わせれば、ゴグマゴグではなく「ゲマゴッグ」が正しい名前だという。しかし、パンタグリュエルの生まれ育った地域は、パンタグリュエル自身のその発音しづらい名前からもわかる通り、訛りが酷い。そのため、ゲマゴッグが正しい発音、名前であるという見解には懐疑的な意見が強い。フランス人達は、パンタグリュエルにしたがい「ゲマゴッグ」が正しい名前であると信じている者が多いが、一部には「ゴ・エ・マゴ」こそ正しい呼び名だと信じている異端がいる。

ゴグマゴグという名前では主にイギリスを中心に呼ばれているものだが、実はイギリスでさえ、ゴグマゴグという名前で呼び方が統一していない。一部のイギリス人は「ゴーマゴット」こそが正しい名前であると主張している。中世イングランドの歴史家の皮を被った中二病作家、ジェフリー・オブ・モンマスなどがその代表で、彼はろくに下調べもせず、自分の持論だけを論拠に著書「ブリタニア列王史」に「ゴーマゴット」こそが正しい呼び方であると書いてしまった。ブリタニア列王史は、今でこそ偽史書扱いされているが、中世の一時期にはそれなりに史料としての信憑性があり、またアーサー王伝説に感化された中二病患者の多くはこれを信頼できる史料であると妄信しているため、これを妄信してゴーマゴットこそ正しい呼び方だと信じてしまったイギリス人は多い。

イギリスにおいては、ゴグマゴグ派とゴーマゴット派の間で激しい論争が繰り広げられており、暴力沙汰にまで発展することがある。イギリスにはゴグマゴグが描かれた壁画のある史跡などがいくつかあるが、ゴグマゴグ派、ゴーマゴット派ともに、それらの壁画のある場所に赴いては、「これはゴグマゴグ(ゴーマゴット)の絵である」と文字を彫り、「正しい名前を喧伝」している。反対の派閥が先に文字を彫っていた場合は、それを潰してその上から彫り直すという、非常に不毛な争いを続けている。

名前が残念なゴグマゴグ[編集]

漠然とした部分の多いゴグマゴグだが、一方で釈然とはしない。ゴグマゴグは英語で読むと「GOGMAGOG」である。あと一文字あれば回文になれたのにギリギリで回文になれていないのだ。しかし、かつては「GOGMAMGOG」というスペリングできちんと回文になっていたという。ゴグマゴグは黙示録などにおいては反キリスト的な考えを持つ暴虐の化身として描かれており、そのような反社会的な生き物の名前が回文というある種の秩序を持っていることは望ましくないという考えから、後年のキリスト教原理主義者によって、ゴグマゴグは「M」の一文字を取り上げられたという。

一人か二人か、複数なのか[編集]

ゴグマゴグが漠然としているのは名前だけではない。実は人数についても、個人なのか二人なのか、はたまた集団なのか、まったく判別がつかないのだ。ある文献は、ゴグとマゴグという双子の巨人であったというし、また別のある文献は、ゴグマゴグという一人の巨人であったという。そしてさらに別の文献は、ゴグマゴグはそもそもある巨人の種族、集団の呼称であるという。一人なのか二人なのか、個人なのか集団なのかさえも判別しない。粗野な巨人にしては、人を惑わすのが上手である。分身の術を使い色々なゲームや漫画に出ている服部半蔵ですら、ここまで人々の目を惑わすことはできない。

なお生きた時代や年齢についても、ブリタニアで暴れてたが古代ローマ軍に倒され死亡したと言われながらも、アーサー王の時代にもまた暴れていたりするなど、判然としない。死んでもすぐ復活する生命力の強い生き物であるか、あるいはゴグマゴグ複数人物説に従えば、古代ローマで暴れたゴグマゴグとアーサー王の時代に暴れたゴグマゴグは別人なのかもしれない。

ゴグマゴグを倒した英雄達[編集]

ゴグマゴグは様々な英雄によって倒されている。代表例として、ブルートゥス、アレクサンダー大王、巨人ガルガンチュア、コリネウス将軍などがいる。退治のされ方も、崖から突き落とされて殺される、鎖で縛られる、岩の扉の向こうに幽閉されるなど、様々である。

…しかし、これだけ様々な人物に退治されているとなると、巨人とは言え、案外弱かったのではないかという疑惑も浮上する。おそらく、図体がでかいだけのクリボー程度の強さだったのだろう。

日本におけるゴグマゴグ[編集]

様々な国で伝説の巨人として登場するゴグマゴグ、実は日本にもゴグマゴグは存在した。前述した通り、フランスの一部ではゴグマゴグは「ゴ・エ・マゴ」と呼ぶ。何か聞き覚えはないだろうか。そう、天下一の大盗賊、石川五右衛門である。彼もまた、ゴグマゴグであったのだ。五右衛門は最期時の権力者豊臣秀吉によって釜茹でにされて処刑されるという末路を辿っているが、「時の権力者によって殺される」という最期は、コリネウス将軍や巨人ガルガンチュアによって崖から突き落とされたゴグマゴグと酷似している。名前の類似性も顕著であり、やはり五右衛門はゴグマゴグと断定してよい。さらに、五右衛門は207cmという巨漢であり、ゴグマゴグと同じ巨人と定義して差し支えない。

ところで五右衛門は、死に際に「世に盗人の種は尽くまじ」という捨て台詞を吐いた。自分が死んでも、盗賊は後から後から沸いて来る、この世の中に盗人のなくなることはないという意味の言葉として有名だが、この「盗人」は、字面通りの意味ではなく、五右衛門そのものである可能性が高い。五右衛門は天下の大盗賊と呼ばれ、まさしく盗賊の代名詞となっていた。五右衛門こそが盗賊であり、「盗人」を「五右衛門」と解釈してもなんら違和感はない。

つまり五右衛門は「俺は死んでも蘇る」「俺は死んでも二人目三人目の五右衛門が現れる」と言い残して死んだのだ。これはまさしく、一人なのか二人なのか解らない、崖から落とされて殺されようと再び蘇るゴグマゴグの特徴に合致している。そして彼の遺言通り、日本のゴグマゴグこと五右衛門は復活した。ある時は某アクションゲームでエビス丸などを引き連れて八面六臂の活躍をし、またある時にはルパン3世一味に荷担して窃盗行為の片棒を担いでいたという。

関連項目[編集]